Avaya電話機の46xxsettings.txtをDHCPオプションで指定する

以前、Avaya 9600シリーズをSIP環境で使用するための設定等の記事を投稿しました。業務用電話機の場合、設定はテキストファイルなどで流し込むことが多く、この機種についてもHTTPサーバ等を用いて配布します。手打ちでもサーバの設定はできますが、DHCPオプションで自動的に読ませるのが定石通りの接続方法といえるでしょう。

過去に投稿した際は自宅の設備上の都合で、DHCPオプションが使えなかったので敢えて手入力しており、記事もそれに合わせて作成しましたが、現在は対応済みなので改めてHTTPサーバをDHCPで配るという部分のみ投稿します。

9600シリーズの電話機はDHCPオプション242を見ていますので、それに合わせた設定をルーターやDHCPサーバに行います。
なお、DHCPオプションは0~255の256通りあり、番号ごとに値のサイズや型、名称・用途が定められています。検索した限りでは、242は特に予約されていないようです。

FTPサーバの情報なども配れるはずですが、過去に投稿した内容に合わせて電話機向けにはHTTPサーバの情報を配ってみます。
構文は至って簡単な内容で、以下のような形式です。46xxsettings.txtにも同様の内容を指定しているはずですが、それをそのままDHCPで配布すれば良いということになります。

HTTPSRVR=example.com

以前の投稿では、HTTPサーバはFQDNではなくIPアドレスで記載するように紹介しましたが、どうやらFQDNで指定しても普通に動くようです。

参考までに、ヤマハのルータの内蔵DHCPを使う場合は、下記のように設定してください。
値には16進表記で入力する必要があります。

#DHCPのスコープ番号は、環境に合わせて変えてください。
#バイナリエディタからの目視での転記なので、イコール以下の値は間違っている可能性もあります。
dhcp scope option 1 242=48,54,54,50,53,52,56,52,3d,65,78,61,6d,70,6c,65,2e,63,6f,6d

紹介する内容としては以上となります。

余談ですが最近、以前紹介した9650以外の機種(9608等)も購入したので、なにか特筆すべきことがあれば追加で記事にしたいと思います。46xxsettings.txtも初期に投稿した内容からはかなり書き換えて使用しているので、機会があればお伝えできればと存じます。
なお、9600シリーズは1世代前の電話機ということもあり、ヤフオク等でも安く売られているのを見かけるようになってきましたが、この世代についてはPBXがAvaya環境でない場合ほとんど設定に自由がないため自宅での使用にはかなり制限がつきます。趣味等で購入される場合には十分ご留意ください。

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